『「逆張り」の研究』刊行のお知らせ

 

 

 

 6月28日に新刊『「逆張り」の研究』を筑摩書房から刊行します。版元のページはまだですが、Amazonでは書影が公開されていました。
 タイトルの通り、「逆張り」というネットスラングを考えた本です。
 本書の執筆のきっかけは、昨年4月に朝日新聞の記者から「逆張りをする立場を取材させてほしい」という依頼がきたことでした。「え、ぼくって逆張りなの?」とはじめは驚いたのですが、むかし勤めていた太田出版の元社長に「きみは逆張りくんだねえ」と言われたことを思い出して、そこから興味が湧いて「逆張り」についていろいろ考えました。
逆張り」はもともと相場の流れにさからって売買する投資手法のことでした。しかし、いまでは人気作品に乗れない「逆張りオタク」、リベラルに否定的な「逆張り冷笑おじさん」という使われ方をインターネットでよく見かけます。主流派に対する「アンチ」や「少数派」という悪い意味のネットスラングとして使われています。
 そういった「逆張り」というスラングを手がかりにしつつ、社会の変化やらインターネットの風景やらなんやらを書いていったという感じの本です。
 今回の本はいままでの本とガラリと変わっています。表紙もそうですし、文体も。内容もめちゃくちゃ個人的なことを書いています。高校時代の思い出とか。
 これから「まえがき」や「目次」なども公開していきたいと思いますので、よろしければ、お近くの書店やネット書店でご予約お願いします。