『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、7月18日)刊行のお知らせ

7月18日に平凡社から初単著『「差別はいけない」とみんないうけれど。』を刊行します。よろしくお願いします。興味を持たれた書店員や編集者の皆様はお気軽にご連絡ください。

www.heibonsha.co.jp

 

 

「差別はいけない」とみんないうけれど。

「差別はいけない」とみんないうけれど。

 

 

以下、目次です。

 

第1章ポリティカル・コレクトネスの由来
PCという言葉はどこから来たのか
多民族国家アメリカの危機――ブルームとシュレージンガー
トランプを予言したローティ――リベラルは復活できるか
リベラル・デモクラシーの危機――似て非なる二つの政治
PCという汚名をそ のまま肯定すること

第2章 日本のポリコレ批判
日本のポリコレ批判――内田樹『ためらいの倫理学
シティズンシップの不在――加藤典洋敗戦後論』と歴史主体論争
シティズンシップとアイデンティティの克服できない対立ーー『帝国の慰安婦』をめぐって
人民の不在ー吉本隆明加藤典洋の差異

第3章 ハラスメントの論理
ハラスメント――ポルノとヘイト規制の論理
ポリティカル・コレクトネスはブルジョワ道徳である

第4章 道徳としての差別
道徳としての「現代的レイシズム
人間という差別的動物――認知バイアスについて
アイデンティティ・ポリティクスとエビデンス主義の結託

第5章 合理的な差別と統治功利主義
フェイクと黙説法
差別的な言説はしばしば合理的である
差別は差異を根拠とするのか
統治功利主義の台頭

第6章 差別は意図的なものか
グローバル資本主義のモラル
ポリコレはなぜうっとうしいのか
応報主義と帰結主義
言語にできる残されたこと

第7章 天皇制の道徳について
立憲君主制としての天皇
京大天皇事件と皇后美智子
君主制と民主主義のパラドックス
リベラル・デモクラシーの象徴